最近一気に暑くなり湿気もヤバくてキレそうな日々を送っています。
なので寒さに凍える人々を見て今の気温に感謝できるよう、文字通り「寒い」ゲームをプレイしてまとめてみようと思います。
ざっくりどんなゲーム?
21年6月くらいにEpicで無料配布されていたタイトル『Frost punk』。
公式さん曰く『都市運営社会派サバイバルシミュレーション』だそうで。
いわゆるストラテジー(戦略・計画)になります。
プレイヤーの立場は基本的に「寒波を生き抜く集団のリーダー」です。
崩壊したロンドンを脱出した生存者集団のリーダー。
植物の苗木を寒さから保護する研究者チームのリーダー。
トップに立つ人間として法律を定めたりすることもできます。
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「ニューローゥズ!チリンチリン」これ聞くと胃が痛くなる。
シナリオは複数あれどやること自体は一応共通で、石炭で動くジェネレーターで都市全体の暖を保ちつつミッションをクリアして生き延びるというもの。
追加シナリオにはそのジェネレーターが生まれた時代のお話や、資源を集めるために遠方に建てられた前哨基地が舞台になるお話もあったりして、世界観が意外に奥深いです。
初プレイ時の思い出
実は筆者、こういうゲーム死ぬほど苦手です。
リアルな生活でも「計画的に行動」ということがガチで苦手。
とにかくノリ任せ人間なので、後の影響を考慮できずゆっくりと自滅していくという。
プレイ中にそれで見事にやらかした例があります。
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こちら「不満ゲージ」と「希望ゲージ」といいまして、町全体の意思を表しています。
不満ゲージがMAXになった時に出された条件をクリアできないと追放されゲームオーバー。
このゲージが一気に動く要因の一つに、「住民からの要求」があります。
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この画像の要求を呑んだ場合、食料を人数分用意できれば希望ゲージが上がり、できなければ不満ゲージが溜まってしまうわけです。
結果として筆者リーダーは約束を破りがちになり、不満爆発であえなく追放。
どうすればよかったのかと攻略Wikiを拝見したところ、
まず、貴方は住人の不満を解決する良き市長ではありません。
不毛な極寒の地を生き延びるためのキャプテンです。
Frostpunk攻略情報Wiki – TOPより
つまり、些末な問題は切り捨てる永久凍土の心が必要と思い知って愕然としたのを覚えています。
さすがリアルタイムストラテジー、難易度がたけぇよ……。
シナリオ「聖櫃」でリベンジ
今回はメインシナリオである「新しい家」ではなく、あえて別シナリオ「聖櫃」をやってみました。
なんでかっていうと難易度が低いらしいんですね。
思い出すためにメインシナリオを一回プレイして無事追放され(?)いざチャレンジ。
最初のミッション通知が来たんですが、その前にまずコレ。
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人少ねぇ。
メインシナリオは初手80人くらいいた気がするんだが??
オートマトン(施設を動かす巨大ロボ)が最初から1機いるのがせめてもの救い。
横道にそれましたが以下がミッション内容。
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- 天候に左右されない町を目指すため多数のオートマトンを製造したい。
- そのために工場を建てる予定だったが、工場図面が輸送者ごと行方不明。
- 早急に探索隊を送るため、ビーコンを設置しなくてはいけない。
魔法カード「法律:緊急シフト」を発動。
以前の自分を反面教師とし、ワークショップにはリ〇インのCMよろしく24時間戦って頂きます。
「過労死させる気か?!」と喚くエンジニアは黙殺。
世界の一大事に何言ってんだ。
脅威とインフラ整備
24時間労働してくれている最中、要求ガン無視してたテント、調理場、救護所を設置。
さすがに労わってご機嫌取りしないと怖い。前世のトラウマが蘇りそう。
何はともあれ無事にビーコン設置完了し、探索隊をフロストランドに送り出したんですが、ここでまた不穏な通知が。
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ビーコンの稼働によって嵐が接近しているのが判明。
町に直撃する前にインフラを確実に整える必要があるとのこと。
実は嵐が来なくとも、日々気温は変動します。
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ここはカレンダーの部分なんですが、水色のアイコンは温度の低下予報です。
日が進むほど平均温度は下がるためそれまでにヒーティング研究を進めないとマズい。
ということで、ワークショップの皆さんを「法律:延長シフト」で14時間勤務へ。
できることなら常時24時間にしたいけどできないのでね!!
申し訳ないけどここが動かないと町が死ぬ。
ちょうどそこで探索隊から「壊れたオートマトンを発見した」との報告。
時間はかかりますが町に送り出して貰い、貴重な働き手ゲット!
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蒸気核を探して
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遂に探索隊が工場図面を発見!
しかもオートマトン製造や一部施設の建設に必要な部品『蒸気核』が3つもある。
探索隊に帰還指示を出すと、ミッションが更新されました。
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工場を建設し、持ち帰ってもらった蒸気核を使ってオートマトンを増産。
オートマトンはジェネレーターからエネルギーを充填するのでヒーティング関連の効率UPも進める。
ワークショップの腕の見せ所よ。
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必要数のオートマトンを製造するとさらにミッションが更新。
オートマトンと炭鉱の増設が必要ですが持ち帰ってくれた蒸気核は使い切ってしまったため、探索隊に再び探しに行ってもらうことに。
ここで一つお詫びしたいのですが、どうしてもクリアしたかった筆者、
攻略をチラ見しました。
どうやら南方向に蒸気核を入手できるポイントがあると分かったのですが、ここで筆者に罰が当たります。
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北と南を間違えました。
地図あるあると言いますか、上は北で下が南というイメージに囚われた筆者はまんまと北のミスティーバレーへ探索隊を派遣。
「書かれてるポイントが見つからない?!」
と大慌てで探しまくる始末。
ポイントへマウスオーバーして名前を確認し「これ逆じゃね?」と気付いたのでした。
応急処置として炭焼窯を作り木炭に切り替えましたが、どちらにせよ蒸気核が足りなければオートマトンが作れない……。
「絶対間に合わない」と思いつつ、せめてギリギリまで探索隊に探してもらうことに。
聖櫃の最後
順調に進んでいたはずが結局いつもの自転車操業になってしまった筆者の聖櫃ですが、
とんでもない最期を迎えることになります。
「炭焼窯」を設置して木炭に切り替えた上で探索隊が蒸気核を見つけてくれるのを待っていたところ、本当にギリギリのタイミングで南の蒸気核ポイントへ到達することに成功!
そのタイミングで最初の木材リソースを使い終わってしまったため、研究でTierを上げた蒸気製材所を新たに設置。
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研究が進めばこの範囲を広げることもできる。
万が一足りなければ凍土から木を掘り出すウォールドリルを設置するしかない。
さて間に合うかしらというところでした。
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木材が増えない。
蒸気製材所は建設終わってるしオートマトンも配備したのに、なぜか木材が12から増える気配がない。
「炭焼窯ってそんなに消費エグいの?!」と思い停止してみたのに、それでも増えない。
さすがにおかしいと蒸気製材所を確認。
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効率0%なんですけど?!?!
(たしか効率ゲージだったはずコレ)
オートマトンがオンになってるのに、なぜか全く稼働していないことになっている。
ここ担当のオートマトンは何してるんだ……?
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資材倉庫にスタックしてた。
ずっと倉庫に覆いかぶさって足をシャカシャカさせておりました。
最初は資材倉庫の建設をしてくれてたっぽい?
オートマトンって建設してくれるんだっけ?
いやそれどころじゃあねぇ。
仕方なく解体して作り直すかと思ったのですが受け付けてくれず、わきわきするマスコットと化してしまったのでした。
彼を無視して作業を再開するも気付くのが遅過ぎて間に合わず……。
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ゲームオーバー。
どうしてこうなった。
ひとまず終わってみて
いや、全然終わってないんですけどね。
結局この後で攻略をきちんと見て、メインシナリオを一度クリアしました。
なので素人目のふわふわレビューですが、頑張って書いてみようと思います。
初プレイ時は住民の要求をなるべく叶えてあげたくて色々尽くし、逆に追放されてしまう悲しい終わり方をしました。Wikiの金言を見て、その意志の下で平等に冷酷にを徹底した結果、今回の聖櫃は中々いいところまで辿り着けてたんじゃないかなと思います。オートマトンちゃんに狂わされたけど。
最初に書いた通り、私はストラテジーがマジで苦手です。
それでも「やってみようかな」と思った理由は(無料だったこともありますが)ゲーム内のデザイン+ティザー画像から感じる「後ろ向きな」世界観がとても好みだったからです。
ストラテジーって基本的にどんどん強く豊かになっていくものなんですけど、Frostpunkって技術が進みながらもどんどんジリ貧になっていくゲームなんですよね。
嵐に突入して画面端がバキバキ凍って風の音もヤバい中、どれだけ研究しても寒さを抑えられなくて毎秒人が死んでいく。
亡くなるときに物悲しい鐘の通知音がするんですが、マジで絶え間なく鳴ります。
テクノ法要ばりに鐘が鳴り響く極寒地獄を耐え抜くことで、やっとエンディングが見られる。
本当に何もできることがないので、じっと見守ることしかできないんです。
嵐が過ぎ去って画面の氷がとけていく演出の安心感たるや!
とか何とか言って、どれだけ慕ってくれているようなセリフが表示されても、なんだかんだ自己中心的で個人的な要求を押し付けてくる住民を跳ね除けるのが快感になってきたら、貴方はもう立派なキャプテン。
上昇志向の競争ではなく現状と生命維持に必死になるストラテジー。面白かったです。
実は、2が近日登場という状態だったりするので、ひょっとしたら次のFrostpunk記事では石炭ではなく石油を掘っているかもしれません。買うかは分からんけどやってみたいとは思っているので、皆さんも是非この地獄を体験してみてください。